心の備忘録

20歳大学生の日記です。

『ミート・ザ・ビート』羽田圭介【著】を読んだ感想。心地よい読み味と奇妙な読後感

高校の頃は校内に図書館が在ったので、人並み程度には本を読んでいたのですが大学に進学しめっきり読まなくなりました。自分の席の存在と、教室から図書館までの距離は本を読む生徒にとって大事な要素なんです。そこで、久しぶりに小説でも読んでみようかということで先日、駅構内の書店で『ミート・ザ・ビート』を購入しました。

books.bunshun.jp

 元々この本を買おうと決めずに書店に入り、適当な文庫本を漁っている途中でこの小説を見つけました。

当時車にハマっていたのと、羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』を以前読了していて、スクラップ~を読んだ人ならわかると思うんですが、あまりの内容のなさ、というと語弊がありますね。物語の「転」の無さが妙に印象に残っていて、他の小説はどうなんだろう・・・という興味を理由に購入を決めました。

 

1週間近くかけてじっくりチマチマ読み進め、読了。

 

簡単なあらすじとしては、

浪人生として、予備校とバイト先を往復し生活している主人公の「彼」が、ある日バイト仲間であるレイラという人物から中古の軽オープンカーであるビートを譲り受け・・・。といった感じです。

 

読み始めて思ったのが、この話はどこで本題に入るんだ?という問い。

そして、そのままこの物語は終わりました。

この本は、表題作である『ミート・ザ・ビート』の後に書き下ろしでまったく別の物語である短編も含まれているのですが、

最初、そうだとは気付かず2ページほどミート・ザ・ビートの続きものとして読んでいました。

そのくらい終わり方がさっぱりしているんですよね。

記事のタイトルにもある、「奇妙な読後感」とは、異常なまでの読後感の無さを意味しています。

著者の描写力(執筆力といったほうが良いのだろうか)の高さも影響しているんですかね。読んでいてとても気持ち良かったです。「彼」の心情も手に取るように分かりました。同い年だからかな・・・。

その点では著者の文章力の高さに読ませられた感じもあります。

 

読書メーターに読んだ本として登録。

感想レビュー欄に、純文学という言葉があって、そうか。これが純文学なのかと思いました。

 

今は『重力ピエロ』伊坂幸太郎【著】を読んでいます。

 

いうえ